エックスサーバーとConoHa VPSからmixhostにサーバー移行した理由と結果

先日レンタルサーバーを、エックスサーバーとConoHa VPSからmixhostに移行しました。

今回は、その理由と結果をお知らせしたいと思います。

エックスサーバーからの移行理由

エックスサーバー ホームページ
エックスサーバー公式ページ

エックスサーバーは、アフィリエイトを始めてすぐに契約しました。

それから5年以上使っていますが、正直言って、エックスサーバーに何の不満もありません
速度についても他の低価格サーバーより断然速いと思うし、自分が障害等に直面したこともありません。

ではどうしてmixhostに移行しようと思ったのかというと、いろいろ収拾がつかなくなったからです。

今はやっていないのですが、僕はアフィリエイトサイトの量産ということをやっていました。

そのため、エックスサーバー内にドメインが無数に存在することに…
削除をすればいいのですが、生きているものを削除しそうで怖い小心者…

契約更新が近いということもあって、一度まっさらにしようと思った、そして、新しもの好きなので他のサーバーを使ってみたくなった、それだけです。

そんなわけで、エックスサーバーに不満はありませんし、初心者の方に聞かれたらエックスサーバーをおススメします。

ConoHa VPSからの移行理由

ConoHa VPS ホームページ
ConoHa VPS公式ページ

ConoHa VPSはあまり聞いたことがないと思います。
自己責任でOSから構築していくレンタルサーバーのため、初心者向きではありません。

WordPressを10倍速くさせるKUSANAGIというサーバー環境があるのですが、通常のWordPress向けレンタルサーバーで使用できず、どうしても使ってみたかったのでConoHa VPSを契約しました。

しかし後から知ったのですが、KUSANAGIが性能を発揮するには4ギガ以上のメモリが必要でした。
僕が契約したのは1ギガタイプ。
全く足りてないのです…(涙

さらにセキュリティなども自己責任。
一応設定しましたが、不正アクセスされないかびくびくしてました。

SSLの自動更新も失敗して、対処できるまで二日かかった…

普通のレンタルサーバーの方が楽!!

ということで、サーバー移行を決意したわけです。

このはちゃんは好きなので、ツールサイトの方でVPSを使っています。

このはモード

移行先にmixhostを選んだ理由

mixhost ホームページ
MixHost公式ページ

評判を調べてみると、批判が多いmixhost。
少し不安でしたが、機能の豊富さにひかれてお試ししてみました。

実際のコントロールパネル(cPanel)はこんな感じです。

mixhost cpanel

圧巻の機能数。
レンタルサーバーなのに、SSHなしでターミナル接続できたのには感動でした。

さらにLarvelとかCakePHPなどのフレームワークも豊富に取り揃えて…って意味がわからないほど高機能なんです。

「クラウドとレンタルサーバーのいいとこ取り」

と公式ページで書いたあるのも、嘘ではありませんでした。

WordPress使うだけなら、全くの無駄ですが…

おかげで初心者だと戸惑います。確実に。

そのため初心者におススメするなら、ムダな機能がなくてわかりやすいエックスサーバーですね。

少しでも技術的な知識があるなら、mixhostをおススメします。
楽しいです。
たぶん。

※一応、初心者向けにmixhostのWordPressの設置方法を説明しています。

エックスサーバーとmixhostをスペック的に比較してみる

mixhostはLiteSpeedというWebサーバーが採用されています。
このLiteSpeedですが、LiteSpeed Technologiesの公式サイトのベンチマークによると、

・Apache(一般的なレンタルサーバー)の3倍の応答スピード

・Nginx(Apacheよりも高速なWebサーバー)の1.5倍の応答スピード

を実現しているそうです。

LiteSpeed ベンチマーク

エックスサーバーは、公式的にはNginxとなっていますが、実際はNginxとApacheのハイブリッドです。

そのため純粋なNginxよりも、性能が劣っている可能性があります。

Webサーバー比較では、mixhostの方が期待できそうです。

次にエックスサーバーとmixhostのマシンスペックを簡単に比較してみます。

同じレンタルサーバーでも、契約時期によって割り当てられている機器が異なります。
あくまで僕が割り当てられた環境の比較だと思ってください。

【CPU比較】
  エックスサーバー mixhost
CPU名 Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2640 v4 @ 2.40GHz Intel(R) Xeon(R) Gold 6130 CPU @ 2.10GHz
発売日 2016 Q1(1~3月) 2017年 Q3(7~9月)
リソグラフィー 14 nm 14 nm
希望カスタマー価格 $939.00 - $944.00 $1894.00 - $1900.00
コアの数 10 16
スレッド数 20 32
プロセッサー・ベース動作周波数 2.40 GHz 2.10 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.40 GHz 3.70 GHz
キャッシュ 25 MB Intel® Smart Cache 22 MB L3 Cache

こうして比較してみましたが…どちらが速いのかわからないですね(苦笑
そもそもマシンの性能だけで、レンタルサーバーの比較はできません。

複数人で共有するレンタルサーバーの場合、個々に仮想的なコアを割り当てます。
割り当てが多ければ多いほど、処理できる量や速度が速くなります。

割り当て単位は、コア毎だったりスレッド毎だったり、サーバーの管理者次第です。
処理性能を犠牲にして、コアやスレッド数以上の仮想コアを割り当てることもできます。
(レンタルサーバーでこれやってたら詐欺です)

mixhostはスタンダートで仮想コアを3つ割り当てられますが、どの単位で割り当てているかは不明です。
エックスサーバーは、割り当て数を公表していないので、不明です。

不明だらけなので、公表されているスペックだけでは速度比較できないのです。

こうなると体感的な速度で判断するしかないのです。

数週間使ってみて、僕としては互角だと思っています。
(後の速度比較でおかしなことになっていますが…)

※エックスサーバーの公式コア数は24です。僕の環境は10(または20)なので古い環境のようです。
これから契約する人は、僕より速い環境になるのかもしれないですね。うらやましい…

mixhostの悪評に対する反論

去年(2018年)ごろのmixhostの評判をみると、かなり悪いです。
悪い評判を大きく分けると二つでした。

現状を交えて反論してみます。

mixhostは落ちる

落ちる

mixhostはよく落ちるんだそうです。
これは嘘です。サーバーは落ちていません。

悪意ある攻撃者が大量のアクセス要求を長時間送ってくるDDoSというものがあります。
サーバーは一つずつ処理をしていますが、処理待ちが多いため自分の順番がやってこないのです。
そのため、サーバーが落ちているように見えるのです。

これは攻撃者の意思によるもので、mixhostの責任ではありません
対処する機械もあるようですが、とても高額です。
もし導入したら、その分利用料金が上がってしまうのです。

また、表面化していないだけで、エックスサーバーもDDoSを受けています。
サポートページを見たら、しっかりと掲載されていました。

ただ問題なのは、攻撃を受けてから対処するまでの時間です。
各サポートの障害情報を見ていると、エックスサーバーの方が速い気がしますね。

この点については、様子見という状況です。

障害情報は確認できる

エックスサーバーとmixhostは、障害の情報をホームページで公開しています。

エックスサーバー障害情報:https://www.xserver.ne.jp/support/history.php
mixhost障害情報:https://status.mixhost.jp/history

エックスサーバーは過去2週間程度、mixhostは過去の情報を全て見られます。
僕が見たタイミングでは、エックスサーバーもアクセス障害や速度低下が一日から三日程度の間隔で発生していました。
mixhostが良く落ちる、ということではない印象です。

問い合わせに対する回答が遅い

問い合わせ

問い合わせをしたけれど、回答がもらえなかったという情報もありました。

大きな会社でも、サポートがなっていないということはよくあります。
回答できる人が長期休暇していて、他の人は見て見ぬふり。
というパターンも多いです。

信用問題にかかわるので、笑い事ではないですが…

mixhostについては、今は改善されているようです。

先日、夜10時ごろ問い合わせをしたところ、翌日の午前中に返信メールが届きました。
僕は速い回答だと思ったのですが、遅くなったことをお詫びされてしまいました。

ネットで悪く書かれているので、サポートにかなり気をつかっているのではないかと思います。

mixhost移行後の速度比較

では実際に、サーバー移行してどれくらい速くなったのか、それとも遅くなったのか検証してみます。

計測はスマホ(4G)の速度が計測できる、Think with Googleで行いました。
Think with Google

まずは移行前にエックスサーバーで計測してみます。

xserver 速度

結果は3.6秒。
遅いと言われてしまいました( ノД`)シクシク…

では次はmixhostです。

お試しは何らかの制限があるかもしれないので、本契約後一週間程度経過してから計測しています。

mixhost 速度

3.6秒1.6秒

まさかの56%OFF!

ありえない結果がでてしまいました。
おそらくエックスサーバーでの計測したとき、アクセス集中していたんだと思います。

気を取り直して、次はConoHa VPS(KUSANAGI)でのサーバー移行結果です。

まずは移行前の速度。
サイト名は秘密。

ConoHa VPS(KUSANAGI)速度

1.8秒。
KUSANAGIは効果があるのかもしれません。
速いです…とこのときは思いました。

では次はmixhostです。
こちらも計測タイミングは、本契約後一週間目です。

mixhost 速度 その2

1.8秒 → 1.8秒

まさかの速度変化なし!

それよりも、あれだけ苦労して設定したKUSANAGIの効果がなかったのが、悲しいです(涙

まとめ

mixhostは評判ほど、悪くはありません。
僕の中では、好印象です。

僕がエックスサーバーで使っていたのは、たぶん古いCPUだったようで、移行により大きく速度向上しました。
最近契約した方は、それほど効果がないかもしれません。

ConoHa VPS(KUSANAGI)については、サーバーに詳しい人でも苦労する覚悟がなければ手を出さない方がいいと思います。
mixhostは想像以上にいろいろできる変なレンタルサーバーなので、サーバーに詳しい人はこちらに手を出してみてください。

あと、mixhostは初期費用無料が地味に嬉しかったりします。↓

というか、お試し時は初期費用まで考えていないので、あとで請求されて精神とお財布に大ダメージを受けたりします。

そういった面で、mixhostは良心的…なのかもしれません。

一度試してみてください。