「8.8.8.8」「8.8.4.4」とは?DNSを変更すると速くなるというのは都市伝説です

「8.8.8.8」「8.8.4.4」はGoogleのパブリックDNS

数字4つを『.(ドット、ピリオド)』でつなげたものをIPアドレスと呼び、同じIPアドレスはインターネット上で一か所だけです。
そのことから、インターネット上の住所といえます。

このIPアドレスである「8.8.8.8」を、IPアドレスからドメインを取得するツールを使って、ドメイン名を調べてみると…

8.8.8.8のドメイン名を取得

8.8.8.8のドメイン名が『dns.google』ということがわかります。
8.8.4.4についても、同じ結果になります。

dns.googleは『Google Public DNS(GoogleパブリックDNS)』というDNSサーバーのドメインで、「8.8.8.8」が主となるIPアドレス。「8.8.4.4」がサブのIPアドレスです。

Google Public DNSのIPアドレス

>DNSサーバー(優先)

IPv4 : 8.8.8.8
IPv6 : 2001:4860:4860::8888
FQDN : google-public-dns-a.google.com

>DNSサーバー(代替)

IPv4 : 8.8.4.4
IPv6 : 2001:4860:4860::8844
FQDN : google-public-dns-b.google.com

DNSサーバーとは

DNSとはドメイン名からIPアドレスを取得する仕組み(名前解決という)で、その処理を行ってくれるのがDNSサーバーです。

DNSサーバーについては、次の記事でざっくり解説しているので、興味がある方は参考にしてください。

ネーム(DNS)サーバーとは何?ざっくり説明してみます

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dns.googleは、DNSフルサービスリゾルバという、パソコンやスマホが名前解決をするための入り口になるサーバーです。

流れ的には、次のようになります。

DNSフルサービスリゾルバ

詳しくは、次の記事を参考にしてください。

DNSサーバーとリゾルバの関係をざっくり解説します

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DNSサーバーは大きく分けて2種類ある 以前別の記事で、DNSサーバー(別名ネームサーバー)についてざっくりと解説しました。 この中で僕は、 『DNSサーバーは街の住所録のようなもので、ドメイン名とIPアドレスを紐づけし […]

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GoogleのパブリックDNSはオープンリゾルバ

DNSフルサービスリゾルバには、『固定のユーザーのみ使用できるサーバー』と『誰でも利用できるサーバー』の二種類あります。

このうち『誰でも利用できるサーバー』は大勢に向けて開かれているという意味から、『オープンリゾルバ』と呼ばれています。

GoogleのパブリックDNSはオープンリゾルバということですね。

実はこのオープンリゾルバは、ネット上の害悪といわれていて、数年前から撲滅運動が盛んです(いいすぎ)。

理由については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。

オープンリゾルバは何が危険なのかさっぱりわからないから調べてみた

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グーグルさんで調べると、オープンリゾルバは危険だから使うなという記事が山ほどでてきます。 しかし、何が危険なのか全くわからないものが多いので、僕なりにまとめてみました。 ※オープンリゾルバが問題になったのが数年前のため内 […]

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そして、上の記事で語っている問題点に対して十分な対策をおこなっているので今のところ大丈夫だと思われる、オープンリゾルバがパブリックDNSとして公表されているのです。

そのため100%安心はできませんが、当面は問題ないと思われます。
しかし、いつかは何かがおこると思っておいた方がいいですね。

GoogleパブリックDNSが、セキュリティ向上のためにどんなことをやっているのかは、こちらで詳しく説明されています。
セキュリティ上の利点 | パブリックDNS | Google Developers

英語なので日本語で抜粋しようと思ったのですが、Chromeで表示して翻訳すると日本人が書いたような説明になるので、リンクだけにしておきます。
すごいなgoogle翻訳…

GoogleのパブリックDNSに変えると速くなるのか?

結論:体感できるほどの変化があるわけがない

速くなるのかという話は、一般的に、検索画面でクリックしてからWebページの表示が終わるまでの時間についてだと思います。

Web表示の体感速度基準

この間、次のような処理が行われています。

① DNSサーバーに、ドメインのIPアドレスを問い合わせる。
② 取得したIPアドレス上にあるWebサーバーから、Web表示に必要なデータを取得する
③ ブラウザに表示する

検索画面からWeb表示表示まで

このとき各処理に必要な時間は、これくらい。

① 数ミリ秒
② 数秒~
③ 数ミリ秒

ミリ秒は一秒の千分の一です。

図にすると、次のようなイメージになります。

検索画面からWeb表示表示までの時間

では、①に問い合わせたDNSサーバーを辺越した結果、10倍速くなったとします。

すると、ブラウザ表示完了までの時間が数ミリ秒速くなります。

DNSの名前解決が速くなっても体感速度は変わらない

速くなったことを全く体感できないですね…

パブリックDNSは、不特定多数が利用しているため、いつ攻撃の対象になるかわからないという危険を持っています。

今Webの表示で問題ないなら、変更しない方がいいです。

GoogleのパブリックDNSに変更すべきケース

パブリックDNSはリスクがありますが、場合によってはGoogleのパブリックDNSを利用したほうがいいケースがあります。

名前解決でタイムアウトする場合

1.「ホストを解決しています」というメッセージが出続けて、タイムアウトする
2.メッセージは出ないけれど、いくつかのサイトが表示されない

こんなときは、DNSを変更したほうがいいかもしれません。

1は、完全にDNSサーバーに問題があります。
2は、同時に複数のサイトが表示されないなら、DNSサーバーに問題がある可能性があります。

今使っているDNSサーバーにアクセスが集中して処理をしきれていなかったり、機器が故障しているかもしれません。

一度パブリックDNSに変更して様子をみましょう。

公衆無線LANを使用する場合

DNSサーバーは特に指定しないと自動で設定されます。

家庭やスマホの回線は、契約しているプロバイダで用意された、DNSサーバーになるはずです。
この場合、提供元がはっきりとしているので、一応信用して使用できます。

しかし公衆無線LANの場合、公衆無線LANを設置した人や企業などが指定した、DNSサーバーに接続されます。
このDNSサーバーのセキュリティが甘い場合、悪意あるサイトに誘導されるかもしれません。
LANを設置した本人が悪意を持っていて、罠を仕込んでいる可能性があります。

このような危険を避けるため、パブリックDNSを利用しましょう。