【ConoHa VPS】KUSANAGIイメージで作成したサーバーとFTP(SFTP)通信をおこなう方法

ConoHa VPSのかんたんKUSANAGIイメージで作成したサーバーに、FTPまたはSFTPでファイルの送受信をおこなう方法をお伝えします。

FTPで接続する方法

ConoHa VPSのかんたんKUSANAGIイメージで作成したサーバーは、FTPでのログインを拒否するように設定されています。
FTPはセキュリティが甘いので、SFTPを推奨しているようです。

どうしてもFTPを利用したい場合、次の手順でサーバーの設定を変更してください。

1) 自分のグローバルIPアドレスを調べる

次のページにアクセスすることで、自分のグローバルIPアドレスを確認できます。
グルーバルIP・ユーザーエージェント等確認ツール

XXX.XX.XX.XX

という形式の数字をメモしておいてください。

2) コンソールを起動する

ConoHA VPSの管理画面から、コンソールを起動します。

3) コンソールに、rootと入力しエンターを押す

コンソールの内容
CentOS Linux 7 (Core)
Kernel 3.10.0-1062.9.1.e17.x86_64 on an x86_64

123-45-6-789 login:root↓エンター Password:

4) rootパスワードを入力

テキスト送信をクリックしてサーバー作成時に指定したrootパスワードを入力。送信をクリックします。
コンソールの画面が変わらないときはエンターを押してください。

ConoHa VPS コントロールパネル

5) ログイン確認

次の画面が表示されないときは、ログインに失敗しています。もう一度繰り返してみてください。

タイトル
     __ ____  _______ ___    _   _____   __________
    / //_/ / / / ___//   |  / | / /   | / ____/  _/
   / ,< / / / /\__ \/ /| | /  |/ / /| |/ / __ / /
  / /| / /_/ /___/ / ___ |/ /|  / ___ / /_/ // /
 /_/ |_\____//____/_/  |_/_/ |_/_/  |_\____/___/

    Version 8.4.5-3, Powered by Prime Strategy.
================================================ Welcome KUSANAGI Manager application!
URL                     : http://123.45.6.789:60000/
kusanagi user password  : Pn72vUuclo kusanagi user passphrase: 2WVnZqz1xf MySQL root password     : 4xZ7xblpzA
To delete this message: rm -f /etc/motd ================================================

6) パスワードをメモ

【重要】kusanagi user passwordをメモしておきます。

7) 次のコマンドを入力

コンソールの内容
[root@123-45-67-890 ~]# vi /etc/hosts.allow

8) /etc/hosts.allowの確認

次の画面が表示されます。

コンソールの内容
10 #
11
12
13 #all : your.ip.address
14 #all : your.hostname
15
16 all : 127.0.0.1 [::1]
17

9) IPアドレスを入力

最終行に「all : XX.XX.X.XX」を入力します。
XX.XX.X.XXは、1)で調べた自分のIPアドレスです。

コンソールの内容
15
16 all : 127.0.0.1 [::1]
17 all : xxx.xx.xx.xx

入力手順:

a. 17行目までカーソル移動
b. 「i」キーを押す(挿入モード)
c. 文字を入力。テキスト送信での貼り付けも可能です。
d. 「Esc」を押す(挿入モードの終了)
e. 「:wq」を押し、保存終了

10) 設定終了

次のログイン情報で、FTP接続可能になりました

ユーザー名:kusanagi
パスワード:6)でメモしたパスワード

SFTPで接続する方法

SFTP接続する方法をお伝えします。

SFTPクライアントソフトのインストール

SFTP接続は、専用のクライアントソフトが必要です。
FFFTPは対応していないので、今回は「FileZilla」を使用します。

FileZillaのダウンロードページから、使用しているパソコンに適したファイルをダウンロードして、インストールしてください。

Filezillaダウンロードページ:https://filezilla-project.org/download.php

Filezillaダウンロードページ

必要な情報の入手

SFTP接続に必要な情報を入手します。

必要な情報

・サーバーIPアドレス
・KUSANAGIパスフレーズ
・秘密鍵ファイル

入手方法は、次の記事を確認してください。

SFTPクライアントの設定

1) FileZillaを起動します。

2) メニュー:ファイルからサイトマネージャーを開きます。

FileZilla サイトマネージャー

4) 新しいサイトをクリックし、サイト名を入力します。

5) その他の情報を入力します。

プロトコル:SFTP - SSH File Transfer Protocol
ログオンタイプ:鍵ファイル
ユーザー:kusanagi
鍵ファイル:ダウンロードした鍵ファイルを指定

6) 鍵ファイルを参照から指定、または接続時に次のようなメッセージが表示されるので「はい」を選択します。

鍵ファイルの変換

FileZillaはファイル'kusanagi.pem'の形式をサポートしません。
FileZillaがサポートしている形式に変換しますか?

7) パスワードの入力を求められるので、KUSANAGIパスフレーズを入力します。

8) 変換後のファイル名を指定します。

以上で設定は完了です。

SFTPで接続する

1) FileZillaを起動して、左端のアイコンをクリックします。
2) 表示された接続先をクリックします。

FileZilla 接続先選択

3) 「サーバーのホスト鍵は不明です…」と表示されたら、「OK」を押します。

FileZilla 不明なホスト鍵

4) パスワード入力画面が表示されたら、KUSANAGIパスフレーズを入力します。パスワードではないので注意しましょう。

5) サーバー内のディレクトリ構造が表示されたら、成功です。

ConoHa VPS KUSANAGIイメージのディレクトリ構造

ConoHa VPS KUSANAGIイメージで作成すると、他のレンタルサーバーと少しディレクトリ構造が異なっています。

ConoHa VPS KUSANAGIイメージ ディレクトリ構造

/home/kusanagi下に、作成したドメイン名でディレクトリ名が作られています。
このディレクトリにWebサイトのデータが入っているのが想像できます。
でも実際は、ランダムな文字列のディレクトリの中にWebサイトが入っています。

FileZillaでドメイン名をクリックすると、別のディレクトリが表示されるので少し戸惑ってしまいますが、こういうものだと思っておきましょう。

またKUSANAGIの特徴として、wp-config.phpがドキュメントルートの外にあります。

KUSANAGI wp-config.php 位置

ドキュメントルートは、ドメインの一番上の階層にあたるディレクトリです。
wp-config.phpはその上にあるので、ブラウザからアクセスすることができません。

セキュリティを上げる措置だそうです。
こちらも、こういうものだと思っておきましょう。