レンタルサーバーとクラウドは何が違うのか?
レンタルサーバーよりクラウドの方が高級なイメージがありますが、はっきりと違いがわからないと思います。
しかし状況によってクラウドの意味が大きく変わるため、調べれば調べるほどわからなくなります。
そこで今回は、僕なりにレンタルサーバーとクラウドの違いを解説してみます。
レンタルサーバーとクラウドの狭い意味での違い
レンタルサーバーを利用する大きな目的の一つは、Webサイトの構築です。
そのためほとんどのレンタルサーバーは、ドメインの設定からWordPressの設置まで手軽にできるようになっています。
まずはこのような仕様を目的とした場合の、レンタルサーバーとクラウドの違いについてお伝えします。
レンタルサーバーとクラウドは、どちらも管理会社から借りるという意味ではレンタルサーバーです。
違うのはレンタルする基準が異なるという点です。
レンタルサーバーは資源を共有する
レンタルサーバーは、一台のサーバーマシンのCPUやメモリなどの物理資源を、複数の契約者で共有(シェア)して利用します。
そのため契約者数や、人気のあるWebサイトがサーバー内にあるかどうかが、自分のサイトの表示速度に大きな影響を与えます。
契約者数については管理会社側で制限をかけていても、人気サイトについては管理者側でコントロールできません。
この意味では、快適なレンタルサーバーに巡り合えるかどうかは運の要素が大きいといえます。
また上限の契約者数を増やすことで、一人当たりの利用料を減らすことができるのも、このモデルの特徴です。
つまり傾向として、高価格なレンタルサーバーは上限契約者数が少なめ。
低価格なレンタルサーバーは、上限契約者数が多いといえます。
※他者への影響を軽減するために、資源の上限使用量を制限しているケースもあります。
クラウドは資源を専有できる
クラウドは、使用できるCPUやメモリ資源を契約者ごとに割り当てます。
割り当てられた資源は、契約者専用となります。
そのため、契約者が増えたり人気があるサイトが同居していても、自分のサイトの表示速度が遅くなりにくいのが特徴です。
※一台のマシン上で同居しているので、完全に他のサイトの影響を除外できるわけではありません。
また、別の大きな特徴として、CPUやメモリの割り当てを増減できることが挙げられます。
最初は最低限の割り当てで契約をし、サイトが育ちPV数が増えてきたら、割り当てを増やします。
こうすることで、サイトの規模に合った費用負担管理をおこなうことができます。
クラウド型レンタルサーバー
クラウドサーバーにはいくつかの種類がありますが、Webサイトの構築を手軽に行うことを目的としたサーバーは、クラウドという名前を使用しないで、単にレンタルサーバーと呼称しているケースが多いようです。
つまりレンタルサーバーでも、従来の共有サーバーとクラウド的なサーバーの二種類あるのです。
従来の共有サーバーは、同居するサイトにアクセスが集中したとき、自分のサイトにも影響がでて売り上げダウンというリスクがあります。
またPV数が増えることも、リスクとなります。
サーバーの負担が管理会社が設定した閾値を超えると何らかの対応を迫られ、場合によっては、他社サーバーへの移行が必要になります。
移行は専門的な知識が必要なため、失敗のリスクもあり、費用的にも非常に大きな負担となります。
しかしクラウド型のレンタルサーバーは、簡単な操作で割り当て契約を増やすことができるので、そのまま運営を継続することが可能です。
Webサイトを大きく育てたい人は、今後はクラウド型のレンタルサーバーを選択するべきかもしれません
ちなみに僕が今使用しているmixhostは、クラウド型です。
広義のクラウドとは
クラウドはクラウドコンピューティングを略したもので、インターネットなどのネットワークを経由して、ソフトウェアやサーバー資源を利用する技術全般を意味しています。
例えばパソコンで表計算をおこないたいとき、以前はマイクロソフトエクセルなどのソフトウェアを購入して、パソコンにインストールしていました。
現在はグーグルスプレッドシートなど、データやソフトウェアをサーバー上に保管して、ブラウザ上で作業できるサービスが増えてきました。
このようなサービスも、クラウドの一形態です。
現在クラウドは、3つの形態に分かれています。
Software as a Service(SaaS)
Software as a Service = サービスとしてのソフトウェア
SaaSは日本語訳でわかるように、クラウドでソフトウェアを提供するサービスです。
Webメールなど、パソコン上にインストールすることなく使用できるアプリなどがSaaSです。
バグフィックスやバージョンアップのたびに、パソコン上のソフトウェアを更新する必要がないのがSaaSの大きな魅力ですね。
Platform as a Service(PaaS)
Platform as a Service = サービスとしてのプラットフォーム
プラットフォームとは、ある目的のために最適な状態に整えた環境のことです。
例えば、プログラム開発をおこないたい開発者向けに、OSやプログラミング環境を準備しておくことで、開発に必要なコストを削減することができます。
レンタルサーバーはWeb表示に必要な環境を準備してあるPaaSです。
Infrastructure as a Service(IaaS)
Infrastructure as a Service = サービスとしてのインフラストラクチャ
クラウドにおいてインフラストラクチャとは、サーバーやLANなどの物理資源を指します。
IaaSは、ネットワークで接続されたまっさらサーバーを使用するイメージです。
実際には仮想化という技術で、サーバーマシンの資源の一部を利用するケースが多いです。
利用者はOSを選択し、自由にサーバー環境を構築することができます。
基本的にサーバー上でやれることに制限はありませんが、不正アクセスなどがおきないようにセキュリティの構築に責任を持つ必要があります。
なぜクラウドという名前なのか?
クラウドは「雲」という意味で、ITに関連した意味はありません。
それがどうしてクラウドという言葉を使うようになったのでしょうか?
それはインターネットを図示するときに、雲を使うことが多かったからだとか…
意味わかりませんね。
現在クラウドという言葉が、非常にあいまいになっています。
もっと機能を的確に表す言葉にするべきだったのではないか、と思うのは僕だけでしょうか?
■Googleで他サイト検索
■僕がおススメするアフィリエイト教材
■マーケティング施策ツール