僕はXserverを利用しています。
アフィリエイトサイトを大量生産しても、速度低下などあまりおこらず、とても信頼できるサーバーでした。
下の記事で、mixhostへ移行したと書いていますが、レンタルサーバーとして得に問題がないので引き続き利用しています。
ただ最近は、少数のサイトで長期的な運営をおこなっているため、ドメインの追加などはおこなっていません。
そのため、Xserverのサーバー管理機能はほぼ放置していました。
そんな状況で、先日Xserverの管理機能にログインしたところ、「新サーバー簡単移行」というサービスがあることに気が付きました。
このサービスがいつから始まったのかはわかりません。
しかし、知ってしまったからにはやるしかありません。
ということで、申し込んでみました。
新サーバーへの移行条件
新サーバーへ移行できるのは、現在使用しているサーバーが次のときです。
sv1.xserver.jp から sv10000.xserver.jp
sv1234.xserver.jpとか、sv7777.xserver.jpとか、1万以下のサーバーなら移行できます。
というか、Xserverさんは1万以上のサーバーを所持しているんですね。驚きです。
新サーバー簡単移行のページ(上の画像)に、移行可能どうか表示されるので、そちらで確認できます。
僕のサーバーは2000番台です。
1万まで対象ということは、僕のサーバーはかなり古いということですね。
移行できるなら、もっと早くやるべきでした。
新サーバーへ移行できないケース
現在使用しているサーバーが移行対象になっていても、次の条件に当てはまると移行することができません。
- 最新サーバー環境で非対応のPHPバージョンが選択されている場合
PHPのバージョンが古いということが考えられます。
WordPressなどで長期間サイトを運営している場合、古いPHPが選択されているかもしれません。
古いWordPressは古いPHPでしか動かない可能性があるので、WordPressをバージョンアップし、新しいPHPを選択する必要があります。 - 独自SSLの発行申請中の場合
独自SSLは審査中にサイトの所在を確認するので、サーバーを移動すると申請が却下される可能性があります。
無料SSLの場合は、SSLが適用されるのを待ちましょう。キャンセルでもいいかもしれません。
有料SSLの場合は、適用後に新サーバーに移行できない可能性があります。
申請先に確認をおすすめします。 - IPアドレスベースの独自SSL設定が存在する場合
ドメイン毎ではなく、IPアドレスに対してSSLが適用されているパターンです。
新サーバーに移行すると、IPアドレスが変更されるので、今まで使用していたSSLが使用できなくなります。
申請先に確認をおすすめします。 - サーバー利用期限が1ヶ月以内の場合
新規契約で古いサーバーに割り当てられてしまったケースです。
新規契約は、新しいサーバーが割り当てられると思っていたのですが、そうではないのかもしれません。
運が悪かったと思って、1ヶ月待ちましょう。 - その他、移行作業で引き継ぐことができない設定情報が存在する場合
Xserverの管理機能だけ使用していれば、ここは問題にならないと思います。
僕みたいに余計なことをしている人は、まずいかもしれません。
移行できない場合は、申請時にその旨メッセ―ジが表示されるようです。
僕の場合、昔いろいろやってしまったサイトはもう残っていないので、大丈夫だと判断しました。
新サーバーの特徴
新サーバーに移行可能といっても、メリットがなければやる意味がありません。
新サーバー簡単移行|マニュアルによると、新サーバーは次のような強化がされているようです。
- 高速CPUの「AMD EPYC(Rome世代)」を採用
- 「オールNVMe」RAID10(ストライピング+ミラーリング)構成を採用、読み込み速度が最大で14倍以上に向上
- 搭載メモリを256GBから512GBに倍増
「時代を塗り替えるAMD EPYCサーバー、その実力と「経済性」を知る」という記事によると、高性能はCPUのようです。
少し具体的なスペックを調べてみました。
移行前のCUPがこちら。
移行後のCUPがこちら。
具体的な性能差はわかりませんが、移行する価値があるような気がします。
なお、移行前後のCPUは僕のケースであって、全ての人が当てはまるわけではありません。
移行による速度低下の可能性
新サーバーが旧サーバーよりも性能がいいとしても、移行後にサイトの表示速度が遅くなるケースが考えられます。
なぜなら、レンタルサーバーだからです。
レンタルサーバーは複数の契約者で1台のサーバーを共有します。
そのため、契約者が所持するサイト数が多いほど、1サイトあたりの処理効率が悪くなってしまいます。
新規契約やサーバー移行により、新サーバーを利用する人が増えるにしたがって、処理が重くなるということです。
一方、旧サーバーは契約者が新サーバーに移行すると、その分1サイトあたりの処理効率が良くなります。
つまり、移行しないで待っているだけで、サイトの表示速度が向上する可能性があります。
もちろん、可能性なのでどちらがいいのか断定できません。
今の状況に問題を感じていないのなら、移行しないのも選択肢の一つになります。
移行開始
新サーバー移行には上のような問題もありますが、新しもの好きな僕は気にせず移行申請をおこないました。
データコピー申請
まず「データコピー申請」ボタンを押します。
すると、いろいろメッセージが表示されました。
他サーバーに移行したサイトや、運営を中止したサイトなどが表示されています。
ほとんどのサイトはXserver上から削除したのですが、いくつか残っていたようです。
このまま残しておいても問題ありませんが、必要がないデータを新サーバーにコピーするのは無駄な作業です。その分時間がかかります。
僕はそのまま申請しましたが、急いでいる人は削除したほうがいいかもしれません。
「データコピー申請」ボタンを押すと、次の画面が表示されます。
最新サーバー環境へのデータコピー開始時完了時に通知メールにてご連絡します。
後は、Xserver側の処理が終わるのを待ちます。
メールでのお知らせ
Xserver側の処理中に、メールが3通届きました。
件名:【エックスサーバー】■重要■ [新サーバー簡単移行]データコピー申請に関するご案内
件名:【エックスサーバー】■重要■ [新サーバー簡単移行]データコピー開始のご案内
件名:【エックスサーバー】■重要■ [新サーバー簡単移行]データコピー完了のお知らせ
1件名のメールに、次のように書かれていました。
申請から数時間~最大72時間程度を要する場合がございます。
僕の場合土曜日の15時頃に申請したところ、30分程度で処理が完了しました。
データ量が増えるとその分時間がかかるので、やはり使用していないサイトは削除しておいたほうがよさそうです。
3通目のメールには、移行したデータを反映させる期限が記載されています。
早めに次の処理をおこなってください。
ちなみに、3通全て迷惑メールに入っていました。
メールが届かない人は、迷惑メールを確認してみてください。
移行を反映
3通目のメールが届いたら、管理パネルにログインして、新サーバー簡単移行画面に移動します。
すると、次のような画面が表示されています。
移行を反映させることができる期限が表示されているので、一応確認しておきます。
確認できたら、「サーバー切り替え」を押します。
これで、Xserverのネームサーバーの内容が、新しいサーバーのIPアドレスに切り替わります。
移行後のサイトにアクセス
サーバー移行が完了したら、サイトにアクセスして確認をします。
と言いたいところですが、今使用しているPCやスマホは、古いサーバーの情報を使用してドメインにアクセスします。
つまり、移行先のサイトではなくて、移行前のサイトが表示されてしまうのです。
次の方法で、移行先のサイトにアクセスしてください。
移行後の所感
少し早くなった気がします…
本来ならサイトのスピード測定など客観的なデータを出すべきなのでしょうが、あえてやっていません。
レンタルサーバーの場合、機器の性能よりも共有する契約者に左右されるからです。
トータルのサイト数が多ければ、その分サイトの表示速度が遅くなる可能性があります。
サイト数が少なくても、月間数百万PVを超えるお化けサイトが同居していたら、確実にサイトの表示速度が遅くなります。
これはもう、運の問題です。
なので、特に問題ないならそれでいいんじゃない?と思います。
■Googleで他サイト検索
■僕がおススメするアフィリエイト教材
■マーケティング施策ツール