【悲報】思ったより大きかったレンタルサーバーとVPSの違い

wpxからConoHa VPSへ移行しました

僕はwpxサーバーで複数のサイトを運営していました。
当初はメインサイト以外はあまりアクセス数がなかったので、マシンスペック的に余裕があったのですが、2019年の一月ごろ急にサブの主婦向けアフィリエイトサイトのPV数が増えてきました。

このままではメインサイトにも影響がでそうなので、サブサイトを他サーバーに移行することにしました。

その時僕が注目したのがKUSANAGIというWordPressの仮想マシンです。
KUSANAGIに移行すると、なんと通常の10倍のスピードアップを実現できるというではないですか!

ただしKUSANAGIはレンタルサーバーでは使用できず、VPSをレンタルして自分で環境を構築する必要があります。
少し面倒に感じたのですが、10倍の魅力に負けてConoHa VPSにサイトを移行しました。

VPSとは

移行した結果の前に、VPSとはどんなものなのか簡単に解説します。

ちなみにレンタルサーバーについては、次の記事でざっくり解説しているので興味がある方は参考にしてみてください。

VPSは仮想専用サーバー

VPSはVirtual Private Serverの略称で、グーグル翻訳さんに聞いてみると『仮想プライベートサーバー』だそうです。
もう少し詳しく日本語訳してみると、『仮想専用サーバー』となります。

一台のサーバーマシンを複数の契約者で共有するのはレンタルサーバーと同じですが、仮想つまり疑似的に個人で利用できるサーバーが用意されます。

仮想専用サーバー

VPSは自由度が桁違いに大きい

レンタルサーバーとVPSは、各々のサーバー上でできることに大きな差があります。
サーバーのOSは専門的になるので、ここではパソコンを例にしてみます。

レンタルサーバーは一つのOS。例えばWindows10がインストールされたパソコンを、複数の人で利用するイメージです。
ユーザーはWindows10で可能なことのみ、実行できます。

一方VPSは、一台のパソコンに自分の好きなOSをインストールして使用できます。
Windows10やMacOSを自由に選択し、それぞれの機能をお好みで利用できるのです。
(あくまで例です。VPSは専用のOSから選択します)

VPSのメリット

VPSのメリットは、自分の目的に合わせてサーバー環境を自由にカスタマイズできることです。
また費用も比較的安いのも特徴で、学習目的の使用にも適しています。

VPSのデメリット

VPSのデメリットは、運用に責任が伴う点です。
レンタルサーバーは不正アクセス防止などのセキュリティがあらかじめ設定されています。

しかしVPSは自分で調べて設定しないといけません。
またセキュリティ設定の不備で他者に被害が及んだ場合、責任を問われる可能性があります。

契約している管理会社から技術的なサポートを受けることができないため、VPSを不特定多数に向けて運用するには十分な知識が必要です。

ConoHa VPSに移行した結果

上で述べたVPSのデメリットの通り、自分で全部調べてKUSANAGI環境を作成しました。
OSを選択して、ポートを開いて閉じて…とにかくやることいっぱい。
途中で動かなくなって、一からやり直しが数回ありました。

次にwpxからサイトのデータを移行して、やっとのことでサーバー変更が完了しました。
ここまで2週間です。
ほんと大変でした。

KUSANAGIの推奨スペックを満たしていないことが発覚

ここまで苦労して移行したのだから、めちゃくちゃ速くなっていてほしいと思って速度測定をしたら…

あまり変わってない…

KUSANAGIについて詳しく調べてみると、推奨メモリが4ギガと書いてありました。

僕が契約したのは1ギガだから、全く足りていなかったのです。
4ギガで契約すると月3608円。
一つのサイトにかけられる金額ではありません。
速くなっていませんが遅くもなっていないので、このまま続行することにしました。

SSLが自動更新されない

それから半年後。
無料SSLであるLet's Encryptは、半年ごとに更新が必要なので、自動更新されるように設定をしていました。

しかし更新に失敗しました。
その理由と対処法は、別の記事に書いています。
Let’s Encryptの更新と失敗したときの対処方法

無事SSLの更新ができたのですが、管理が面倒になってレンタルサーバーに戻ることにしました。

その一部始終がこちらです。

移行した結果、表示速度が上がって驚きました。
また移行先のサーバースペックを見るとConoHa VPSよりも良いのに、料金が安いのにも驚きでした。

Webサイト目的ならVPSを選んではいけない

今回VPSを使用してみて、Webサイトの作成を目的とした場合、速さ以外の理由がなければVPSを使用するべきでないと感じました。

知識のあるなしは関係ありません。
サーバーの管理に時間がとられてしまって、記事作成などのサイトの成長にかかわる作業がおろそかになってしまうのです。

とはいえ、チャレンジすることはいいことだと思います。