WordPressは絵文字に関するスクリプトコードをWebサイトに組み込んでいます。
どんな機能なのか気になったので、少し調べてみました。
headタグ内に挿入されるEmoji
WordPressはheadタグに次のタグを出力してくれます。
- <script type="text/javascript">
- window._wpemojiSettings = {"baseUrl":"https:\/\/s.w.org\/images\/core\/emoji\/13.1.0\/72x72\/","ext":".png","svgUrl":"https:\/\/s.w.org\/images\/core\/emoji\/13.1.0\/svg\/","svgExt":".svg","source":{"concatemoji":"http:\/\/xxx.com\/wp-includes\/js\/wp-emoji-release.min.js?ver=5.9.1"}};
- /*! This file is auto-generated */
- !function(e,a,t){var n,r,o,i=a.createElement("canvas"),p=i.getContext&&i.getContext("2d");function s(e,t){var a=String.fromCharCode;p.clearRect(0,0,i.width,i.height),p.fillText(a.apply(this,e),0,0);e=i.toDataURL();return p.clearRect(0,0,i.width,i.height),p.fillText(a.apply(this,t),0,0),e===i.toDataURL()}function c(e){var t=a.createElement("script");t.src=e,t.defer=t.type="text/javascript",a.getElementsByTagName("head")[0].appendChild(t)}for(o=Array("flag","emoji"),t.supports={everything:!0,everythingExceptFlag:!0},r=0;r<o.length;r++)t.supports[o[r]]=function(e){if(!p||!p.fillText)return!1;switch(p.textBaseline="top",p.font="600 32px Arial",e){case"flag":return s([127987,65039,8205,9895,65039],[127987,65039,8203,9895,65039])?!1:!s([55356,56826,55356,56819],[55356,56826,8203,55356,56819])&&!s([55356,57332,56128,56423,56128,56418,56128,56421,56128,56430,56128,56423,56128,56447],[55356,57332,8203,56128,56423,8203,56128,56418,8203,56128,56421,8203,56128,56430,8203,56128,56423,8203,56128,56447]);case"emoji":return!s([10084,65039,8205,55357,56613],[10084,65039,8203,55357,56613])}return!1}(o[r]),t.supports.everything=t.supports.everything&&t.supports[o[r]],"flag"!==o[r]&&(t.supports.everythingExceptFlag=t.supports.everythingExceptFlag&&t.supports[o[r]]);t.supports.everythingExceptFlag=t.supports.everythingExceptFlag&&!t.supports.flag,t.DOMReady=!1,t.readyCallback=function(){t.DOMReady=!0},t.supports.everything||(n=function(){t.readyCallback()},a.addEventListener?(a.addEventListener("DOMContentLoaded",n,!1),e.addEventListener("load",n,!1)):(e.attachEvent("onload",n),a.attachEvent("onreadystatechange",function(){"complete"===a.readyState&&t.readyCallback()})),(n=t.source||{}).concatemoji?c(n.concatemoji):n.wpemoji&&n.twemoji&&(c(n.twemoji),c(n.wpemoji)))}(window,document,window._wpemojiSettings);
- </script>
- <style type="text/css">
- img.wp-smiley,
- img.emoji {
- display: inline !important;
- border: none !important;
- box-shadow: none !important;
- height: 1em !important;
- width: 1em !important;
- margin: 0 0.07em !important;
- vertical-align: -0.1em !important;
- background: none !important;
- padding: 0 !important;
- }
- </style>
これは絵文字に関するもので、絵文字を使用しないサイトではムダなコードだから削除しようという意見が多い。
僕もムダという意見には賛同します。
でも削除したからといって、絵文字が使えなくなるわけではありません。
このコードって絵文字とか関係ないんじゃない?って思いますよね。
絵文字が表示される理由
絵文字というと、次のようなものを思い浮かべると思います。
😀😂👻💞💯🗯👩🎓🧚♀️
これらはUnicodeの絵文字に文類されます。
Unicodeは文字に番号を振った一覧表で、漢字も含まれています。
つまり漢字と絵文字は同じ仲間ということです。
絵文字が他の文字と同じようにコピペできるのは、同じ仲間だからです。
ブラウザでWebページを表示するとき、サーバーからは文字の番号が送られてきます。
実際に表示される文字や絵はコンピューターに保存されていて、対応する番号の絵を画面に表示しています。
つまりWordPressが何もしなくても、絵文字は表示されるのです。
WordPressは何をしているのか
WordPressは何をしているのかは、次の解説がありました。
For best performance, we use the system emoji where available. When the viewer’s device does not support the latest emoji, WordPress.com uses Twiemoji, Twitter’s open-source emoji.
https://wordpress.com/support/emoji/より
翻訳すると、次のようになります。
「最高のパフォーマンスを得るには、可能な場合はシステム絵文字を使用します。 視聴者のデバイスが最新の絵文字をサポートしていない場合、WordPress.comはTwitterのオープンソース絵文字であるTwiemojiを使用します。」
ここでの絵文字は主に二つ以上の絵文字が複合されるものを指しているようです。
この場合のデバイスとはコンピューターではなくてブラウザを指しているようです。
例えば次のとろける顔は、Uniocode Emoji 14.0という新しいバージョンで追加されたものです。
これはhttps://emojipedia.org/melting-face/で、コピペできます。
しかし先ほどのリンク先には次のように書いてあります。
Approved in September 2021 as part of Emoji 14.0. Now available on Android 12L and coming soon to iOS 15.4 and Windows 11.
「2021年9月に絵文字14.0の一部として承認されました。 Android 12Lで利用可能になり、iOS15.4とWindows11でも間もなく利用可能になります。 」
そのため、この絵文字をコンピューターが利用可能な状態でないと、次のように文字化けのようになります。
そこでWordPressのEmoji機能の出番を期待しますね。
しかし置き換えてくれず、文字化けのままなのです。
では何を置き換えてくれるのかというと、二つ以上の絵文字を組み合わせて一つの文字にしてものが対象のようです。
例えばhttps://emojipedia.org/face-exhaling/にある、顔とため息の二つの絵文字です。
WordPressにコピペしてページを表示すると、Emoji機能が一つの絵文字に結合してくれるのです。
コードを追ってみる
Emoji機能は二つのスクリプトが動作しています。
ひとつは、この記事の最初に記載してあるものです。
二つ目は、一つ目のスクリプトがscriptタグをDOMに挿入して呼び出したものです。
一つ目のスクリプト
一つ目のスクリプトはcanvasを作成してます。
そして例えば次のような二つの文字コードを文字に変換して、キャンバスに描画しています。
[127987,65039,8205,9895,65039]
[127987,65039,8203,9895,65039]
この中の8205はゼロ幅ジョイナー(ZWJ)と呼ばれるもので、二つの文字を結合して一つの文字として表示することを指示しています。
8203はゼロ幅スペースです。ゼロ幅のスペースが表示されます。
この二つの文字を描画した後にDataURLという形式に変換して比較すると、同じ図形が描画されたかどうかがわかります。
異なる図形なら、文字の複合機能がブラウザでサポートされていることになります。
この確認をしたら、二つ目のスクリプトを読み込みます。
二つ目のスクリプト
二つ目のスクリプトはwindow._wpemojiSettings.source.concatemojiの値がURLとして呼ばれます。
今回の例では、"http://xxx.com/wp-includes/js/wp-emoji-release.min.js?ver=5.9.1"ですね。
ここでは対象となる文字コードの組み合わせをWebページの文字から検索します。
対象となる組み合わせは非常に多いですが、頑張って確認します。
対象文字があったらIMGタグに置き換えるます。
ただし一つ目のスクリプトで複合機能が有効と判断されている場合、一部の文字を除いて置き換えません。
これは対象の絵文字がサポートされていないのに、複合機能が有効と判断されているためです。
判断基準に問題があるかもしれませんね。
Emoji機能は必要か?
Webサイトの多くは何らかの利益を受けることを目的としています。
サイトの性格にもよりますが、不真面目という印象はマイナスとなります。
例えばニュースサイトに絵文字が多用されていたら、内容が真面目なものであっても不真面目な印象を受けてしまいますね。
真面目な印象を持ってもらいたいなら、絵文字の使用は避けた方がいいです。
ただし、絵文字の中には記号など有用なものもありますので、それらに限るなら使用してもいいかもしれません。
真面目とか不真面目とか関係ないなら、気にする必要はないですね。
Emoji機能は組み込まれているだけで、少しですがブラウザに負担を掛けます。
絵文字が必要ないなら、削除したほうがいいですね。
Emoji機能を削除する方法
ということでサクッと削除します。
方法は、別の記事で書いているのでそちらを見てね!
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