ABテストなどで自サイト外へのWebページ遷移をアナリティクスへイベントとして送信したいとき、GTMを使用すると簡単に実現することができます。
その方法は、次の記事でお伝えしました。
今回はその補足として、特定のリンククリックを検知するトリガーの設定を詳しくお伝えします。
なおGA4はGTMを使用しなくても、特定のリンククリックを検知できます。
しかし、反映まで時間がかかることと、イベントの取りこぼしの可能性があることからGTMの使用がおススメです。
詳しくはこちらで紹介しています。
おさらい:変数の定義
GTMの初期状態はクリックトリガーの検知に必要な情報(変数)が使用できません。
次の方法で、変数を用意します。
(1) 変数を選択し、「設定」をクリックします。

(2) 組み込み変数の設定で、クリックから次の図のようにチェックを入れて「×」で閉じます。

リンククリックに関連する変数とトリガー検知の仕組み
ここでリンククリックに関連する変数について、簡単に解説します。
Webページ上に表示されるリンクは、次のようなhtmlタグで構成されています。
<a id="要素ID" class="クラス名" href="遷移先URL">リンクテキスト</a>
※idとclassは、省略されることがあります。
特定のリンクがクリックされたかどうかを検知すために、トリガーの条件として次のように3つの値を指定します。
1番名:変数名
2番目:一致条件(全部一致するかや部分的に一致するかなど)
3番目:一致させる文字
Webページ上のリンクがクリックされると、この条件に従って比較が実行されます。
上の図は、クリックしたリンクの遷移先がhttps://google.comで始まる場合、トリガーが実行されます。
変数名については、次のようになっています。
| 変数名 | 位置 | 説明 |
|---|---|---|
| Click ID | ① | クリックされたリンクのidと比較されます |
| Click Classes | ② | クリックされたリンクのclass中に、一致するものがあるかどうかを比較されます |
| Click Text | ③ | クリックされたリンクのWebページ上に表示される文字と比較されます |
| Click URL | ④ | クリックされたリンクのhrefと比較されます |
| Page URL | --- | 現在表示されているページのURLと比較されます(*補足) |
| Page Path | --- | 現在表示されているページのURLと比較されます(*補足) |
変数補足:Page URLとPage Pathの違い
変数のPage URLとPage Pathはどちらも現在表示中のページのURLを表します。
しかし少し内容が異なります。
Page URLは絶対URLで、httpまたはhttpsから始まるURLです。
今読んでいるこのページの場合は、絶対URLは次のようになります。
https://affi-sapo.com/3216/
Page Pathは、ドメイン名以降のURLです。
今読んでいるこのページの場合は、次のようになります。
/3216/
またトップページの場合は、次のようになります。
/
おさらい:トリガーの新規作成
トリガーは次のように手順で作成します。
(1) トリガーを選択し、新規ボタンを押します。

(2) トリガーのタイプから「リンクのみ」を選択します。

(3) タグの配信を待つにチェックを入れます。これにより、イベント測定漏れの確率が減ります。
(4) 「これらすべての条件が true の場合にこのトリガーを有効化」を次のように設定します。3つ目はWebサイトのURLを入力します。
(5) 「このトリガーの発生場所」で「一部のリンククリック 」を選択します。
(6) 「イベント発生時にこれらすべての条件が true の場合にこのトリガーを配信します」の条件を指定します。
(7) 保存を押し、名前を付けて保存します。
「これらすべての条件が true の場合にこのトリガーを有効化」の捕捉

「これらすべての条件が true の場合にこのトリガーを有効化」の設定パターンをいくつか挙げてみます。
なお、WebサイトによってURLの形式が変わってくるので、実際のページのURLに合わせてください。
全てのURLで有効化
2番目の入力欄が"先頭が一致"で、3番目がWebページのトップURLでも動作しますが、次のように設定することもできます。
1番目:Page URL
2番目:正規表現に一致
3番目:.* (ドット+アスタリスク)
.(ドット)は正規表現で任意の一文字を表し、*は0回以上の繰り返しを表します。
つまりなんでもOKという意味です。
特定の1ページのみで有効化
特定の1ページだけトリガーを有効化した場合は、次のように設定します。
1番目:Page Path
2番目:先頭が一致
3番目:有効化したいページのURL
URLはドメインまでを除いて、/から始めます。
今見ているこのページを対象にしたい場合は、次のようになります。
/3216/
2番目は"等しい"を選択することも可能ですが、ページ内移動時にURLに#(ハッシュタグ)が付加されることを考慮して"先頭が一致"を選択しています。
特定の複数ページで有効化
特定のカテゴリ内でトリガーを有効化した場合は、次のように設定します。
1番目:Page Path
2番目:正規表現に一致
3番目:^/(page1|page2)/
正規表現で^は、先頭を意味します。
また( )内の|で区切られた文字それぞれで、一致するかどうか確認されます。
つまり、次の二つのURLでトリガーが発動します。
https://affi-sapo.com/page1/
https://affi-sapo.com/page2/
特定のカテゴリ内で有効化
特定のカテゴリ内のみでトリガーを有効化した場合は、次のように設定します。
1番目:Page Path
2番目:先頭が一致
3番目:有効化したいカテゴリのURL
カテゴリのURLはドメインまでを除いて、/から始めます。
https://affi-sapo.com/category1/内にあるページ全てに適用したい場合、次のように指定します。
/category1/
すると、次のようなページでトリガーが有効化されます。
https://affi-sapo.com/category1/abc
https://affi-sapo.com/category1/xxx.php
https://affi-sapo.com/category1/xxx.php#id1
複数のカテゴリ内で有効化
特定のカテゴリ内でトリガーを有効化した場合は、次のように設定します。
1番目:Page Path
2番目:正規表現に一致
3番目:^/(category1|category2)/
正規表現で^は、先頭を意味します。
また( )内の|で区切られた文字それぞれで、一致するかどうか確認されます。
つまり、次の二つのURLでトリガーが発動します。
https://affi-sapo.com/category1/
https://affi-sapo.com/category2/
なお正規表現は、文字列の中に確認したい文字があるかどうかをチェックします。
そのため、次のようなURLもトリガーが発動します。
https://affi-sapo.com/category1/abc.php
https://affi-sapo.com/category1/xxxx
https://affi-sapo.com/category1/category3/xxx
「このトリガーの発生場所」の捕捉

「このトリガーの発生場所」で一部のリンククリックを選択した場合の、条件設定例をいくつか挙げてみます。
特定の遷移先クリックで発動
特定のURLのみでトリガーを有効化したい場合は、次のように設定します。
1番目:Click URL
2番目:等しい
3番目:遷移先のURL
例えば次のようなリンクタグがあるとします。
<a href="https://affi-sapo.com/3032/">>リンク先テキスト</a>
このとき遷移先のURLには、hrefの値を全てコピペして"https://affi-sapo.com/3032/"を指定します。
ページ内に複数のリンクタグがあり、どのタグがクリックされたか知りたいときは、個々のタグに異なるIDを指定して、アナリティクスにIDを通知します。
例:
<a id="link1" href="https://affi-sapo.com/3032/">>リンク先テキスト</a>
<a id="link2" href="https://affi-sapo.com/3032/">>リンク先テキスト</a>
IDの送信方法は、こちらを見てください。
特定のドメイン遷移クリックで発動
特定のドメインに遷移するリンク全てでトリガーを有効化したい場合は、次のように設定します。
1番目:Click URL
2番目:先頭が一致
3番目:遷移先のURL
遷移先のURLには、httpまたはhttpsから始まる遷移先のトップページURLを指定します。
例えば、次のようなページ全ての遷移でトリガーを有効化したいとします。
https://affi-sapo.com/3032/
https://affi-sapo.com/privacy-policy/
https://affi-sapo.com/toiawase/
この場合は、"https://affi-sapo.com/"を指定します。
どのページに遷移したかを知りたいときは、アナリティクスに遷移先のページURLを送信します。
ページURLの送信方法は、こちらを見てください。
特定のIDクリックで発動
特定のIDを持っているリンクのみトリガーを発動させたいときは、次のように設定します。
1番目:Click ID
2番目:等しい
3番目:IDの値
例えば次のような、同じ遷移先のリンクタグがあるとします。
<a id="seni" href="https://affi-sapo.com/3032/"></a>
<a href="https://affi-sapo.com/3032/"></a>
IDの値に"seni"を設定すると、1番目のリンクタグのみでトリガーが発動します。
※一つのページで同じIDを使用できません。重複しないように注意しましょう。
特定のIDクリックで発動
遷移先がバラバラだけど、特定のクリックを全て同じイベントとして処理したいときは、次のように設定します。
1番目:Click Classes
2番目:等しい
3番目:クラスの値
例えば次の3つのリンクで同じイベントを発生させたいとします。
<a class="xxx nnn link1" href="http://google.com">リンクテキスト</a>
<a class="cccc link1 yyy ggg" href="http://yahoo.com">リンクテキスト</a>
<a class="link1" href="https://affi-sapo.com/">リンクテキスト</a>
このとき3つのクラスに共通する"link1"を、クラス値として指定します。
アナリティクスで遷移先やクリックされたリンクを知りたいときは、IDや遷移先URLをアナリティクスに送信します。
送信方法は、こちらを見てください。
アナリティクスにクリック情報を送信する方法
どのリンクがクリックされたか、どのURLに遷移したかをアナリティクスで知りたいときの方法をお伝えします。
ユニバーサルアナリティクスの場合
ユニバーサルアナリティクスの場合、ユニバーサルアナリティクスのイベントタグに送信データを設定します。

ラベルまたは値に{{Click ID}}と{{Click URL}}を指定することで、クリックされたリンクのIDと遷移先を送信できます。
送信されたイベントは、アナリティクスの行動→イベントで確認できます。
また、クリックされたページはアナリティクスの行動→イベント→ページで確認可能です。
GA4の場合
GA4の場合、GA4のイベントタグに送信データを設定します。

値に{{Click ID}}と{{Click URL}}を指定することで、クリックされたリンクのIDと遷移先を送信できます。
パラメーター名は、わかりやすいものを自由に指定します。
送信されたイベントは、GA4のイベントで確認できます。
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